一年の幸せと発展を願う 表千家道南支部が初釜
表千家同門会道南支部(永井承邦支部長)は26日、苫小牧市表町のグランドホテルニュー王子で「初釜」を行った。和服姿の会員ら約70人が出席し、立礼席と点心席で茶と会話を堪能した。
掛け軸の「彩鳳舞丹霄」は、あかね色の空に鳳が優雅に舞う縁起の良い意味と説明があり、茶器は内側に金箔(きんぱく)が塗られた嶋台を使用。会員らは一年の幸せと発展を願いながら、濃茶を心ゆくまで味わった。
同支部は胆振、日高の会員約100人で構成。堤川由美子事務長は「昨年は能登半島地震などいろいろなことがあったが、気持ちを新たに臨むことができた」と話した。
着物姿で華やかに 長寿祈る 裏千家淡交会苫支部が初点
茶道裏千家淡交会苫小牧支部(福森希志雄支部長)は26日、今年最初の茶会「初点(はつだて)」を苫小牧市民活動センターで行った。新年を祝う掛け軸や幕でロビーに茶席を設け、華やかな着物に身を包んだ会員ら約110人が参加した。
同支部の石崎宗香さんが、千年も色づいて生きる松のように長寿を願う意味が込められた「古松千年寿」の掛け軸や茶器について説明。長寿を祈って作られた新年の縁起物の菓子「花びら餅」と抹茶が振る舞われ、参加者はゆっくりと味わった。
石崎さんは「多くの人に来ていただき光栄。例年通り茶道の活動ができることに感謝したい」と語った。