◇5 第1部「バブルと崩壊の中で」(5)  平成元(1989)年 レジャー隆盛 道内モデルのオートリゾート着工 巨大迷路、パチンコにぎわう

  • 平成をたどる 苫小牧の30年, 特集
  • 2025年1月29日
巨大迷路を楽しむ人々(平成元年4月)

 平成元年はレジャーが隆盛した。郊外では「アルテン」、市街地ではファンタジードームが着工し、「巨大迷路」が人気。パチンコ店の進出で苫小牧はパチンコ銀座と呼ばれた。

 ■パチンコ銀座

 この年夏までに新規開店、着工したパチンコ店は3店。業者は市内1(2号店)、千歳1、室蘭1。1年間に3店増というのは初めて。このほか本州勢の進出もあると思われた。

 パチンコ人口は地域人口の3分の1といわれ、機械台数はパチンコ人口40~50人に1台が相場。それが苫小牧ではすでに15人に1台で、過当競争が始まっていた。林立する看板に苫小牧はパチンコ銀座と呼ばれた。

 ■オートリゾート

 オートリゾート苫小牧アルテン着工が平成元年のこと。快適なオートキャンプ場を高速道路で結び、滞在型レジャーを楽しむという道開発局の「オートリゾート計画」のモデルケースだ。錦大沼公園東側約45ヘクタールの中にオートキャンプ場のほか、温泉宿泊施設、スポーツ施設などを展開する。市が建設し、第3セクターが運営。自然保護団体は幾つかの問題を指摘したが「地元がやることだからそう無茶はしないだろう」という信頼感があった。隣地開発が心配されたが、バブル崩壊で立ち消え「アルテン」だけが残った。

 アウトドアといえば、苫小牧営林署が口無沼に周遊歩道を整備した。あまり利用されずに近年撤去。その際、洞爺丸台風森林被害復興の歴史を伝える「樹魂碑」まで粉砕撤去してしまったのは記憶に新しい。

 ■巨大迷路

 日本初の屋内レジャーランド「ファンタジードーム」がこの年着工、翌年開園。また、身近では市内花園町にできた巨大迷路「ファミリーランド・ラビィ」が人気を呼んだ。パネルを並べて造った歩行延長3キロの迷路。前年のオープン時は7万人も入場したので、元年には2週間繰り上げて開園した。

 庶民はレジャーに沸いた。後にいう「空白の30年」、迷路のような平成時代初年の一こまだった。

 《平成元年の流行》

 ▽生活―朝シャン、エスニック料理、フロン全廃(地球環境)▽言葉―セクハラ、オバタリアン▽商品―ゲームボーイ、はちみつレモン▽スポーツ選手―伊藤みどり、千代の富士、貴花田▽歌―「川の流れのように」

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