白老町議の水口光盛氏(52)が自身のブログに他者の記述を無断で引き写していた問題で、町議会は27日の定例会1月会議で「公開の場における戒告」処分を決定した。小西秀延議長が「誠に遺憾」と戒告文を読み上げ、弁明の機会を得た水口氏は「二度とこのようなことがないように職責の重さを自覚し、信頼回復に努める」と述べた。
戒告は、町議の政治倫理条例施行規則で定める五つの処分うち、最も軽い「文書による注意」に次ぐ下から2番目の処分。同条例が制定された2011年以降、議員の処分は初めて。
水口氏は23年10月の町議選で初当選し、現在、会派みらいの代表。「関係者の皆さまに多大なるご迷惑を掛け、認識の甘さと軽率な行為を深く反省する」と改めて陳謝した。
問題は昨年8月、町民ら2人が、無断の引き写しを疑う15件の資料を提出して発覚。町議3人が同条例に基づく調査請求書を議長に提出し、10月に委員7人から成る審査会を設置。審査会は「町民全体の代表として、その品位と名誉を損なうような一切の行為を行わないこと」とする政治倫理基準(第5条の1)に違反すると結論付けていた。