記者コラム
例年なら最も寒さが強まる時期だが今年は暖かい。気象庁の観測データによると、「大寒」の20日の最高気温は6度で、3月下旬並みの暖かさだった。その前夜は雨に見舞われ、市内は路面凍結によりつるつる。通勤時は細心の注意を払って車を走らせたが、体が硬直するほどの寒さがないだけまだましか。
苫小牧市の1月の観測史上最高気温は1964年に10度、近年では2023年に歴代3位の9・1度の記録がある。寒さが大の苦手な自分にとって、気温がプラスのまま推移すると「地獄に仏」である。
地獄と言えば、間もなく鬼に豆をぶつける節分。今年は2月2日がその日に当たり、翌3日は立春。暦の上ではもう春になる。
室蘭地方気象台によると、本道上空に暖かい空気が入りやすい気圧配置が続く見通しで、今月末まで最高気温は「プラスで推移する」という。このまま雪もなく、寒気が緩んだまま春を迎えることができないだろうか。と、空を見上げる。(藤)