この時期、中学生が職業体験研修のため毎年会社を訪ねてくる。生徒たちが興味を持つさまざまな職種の事業所に赴き、働く現場を見たり聞いたり、実際に体を動かしたりすることで将来の職業選択の参考にしようという取り組みと聞く。
来社した生徒には編集局内で新聞業界の現状や新聞作りの過程を学んでもらっている。今回は内勤の整理記者体験として、記事に見出しを付ける実践練習もしてもらったが、苦戦する姿を見ていると少し重過ぎたかと反省している。
生徒と接して自分の目指すべき方向をしっかり見据えている人もいることが分かった。何となくぼやっと過ごしていた自分の中学時代とは比ぶべくもない。
将来の職業選択の考えを述べる機会も得て、「楽しい」「得意=自分の知識・技術を生かせる」「社会・人のためになる」「対価を得られる」という四つのポイントを挙げた。人生100年時代。生徒には未来の時間がいっぱいあり、就職までにさまざまな体験を通し、知識を深めより良い選択をとも。将来が限りなく広がり、成長が楽しみな生徒たちだ。
未来の時間が残り少なくなった自分も中学生に負けず、より充実した時間を過ごしていきたいと改めて考える。「ポンコツ」などと言われないように。(教)