白老町は4日の町議会全員協議会で、水道料金を9月請求分から現行より年平均26・1%値上げする改定案を示した。人口減少や施設の老朽化などを見据え、将来の水道事業の収支赤字を抑えるためとしている。
改定案では、水道管の直径が13ミリの場合、使用水量が5立方メートルと8立方メートルで月額396円増、15立方メートルで同704円増、20立方メートルで同924円増、25立方メートルで同1144円増となる。家族4人の標準世帯で20立方メートルを使用した場合、現行から年間1万1088円引き上げになる見通し。
町新水道ビジョン・経営戦略(2024~33年度)の推計では、現行料金のままでは26年度で水道事業会計の現金預金残高が枯渇する。経営を安定させるには年平均48・6%の値上げが必要となる(25年度試算)が、町は「町民負担を軽減するため改定率を(48・6%の)半分程度に抑え不足分は一般会計からの繰入金を充てる」と説明した。
町議会定例会3月会議に関連の条例改正案と予算案を提出。可決されれば同月にも町内3カ所でタウンミーティングを開き、町長自ら町民に説明する考え。