出窓に置いたペチュニアと小輪の花カリブラコアが少しずつ緑を広げて花を咲かせ、狭いスペースを陣取るゼラニウムと共に窓辺を彩っている。前2種は昨年5月に鉢植えにして外に出していたもので、氷点下の外気にさらされた昨年11月末に家の中に取り込んだ。既にしゅんとしていたので、もう駄目かと思っていたが、かすかに息をし続けていたようだ。
イスラエルとイスラム組織ハマスの間でパレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放が1月19日に合意してから半月となった。停戦合意が実現した際、パレスチナ人女性が「きのう初めてゆっくり眠れた。これ以上の幸せはない」と喜ぶ姿に安堵(あんど)した。イスラエル軍の激しい攻撃を受け、食料も水も満足に調達できない苦衷の日々。ある男性がテレビの向こう側で「世界はみんな見ているはず。それなのに何も変わらない。絶望しかない」と叫んでいたのを聞き、地球市民として無力さを感じたものだ。
ハマスの奇襲で始まった戦争で停戦までの1年3カ月に亡くなったパレスチナ人は4万7千人以上。がれきの下に1万人が眠っている可能性もあるという。多くの犠牲を出さなければ停戦に至らなかったのか。世界秩序が守られ、どこの国にも平和な社会が訪れてほしい。(教)