次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)に対し、北洋銀行(札幌市)が最大50億円を出資する方向で調整していることが5日、分かった。出資が決まれば北海道内企業では初となる。
ラピダスは道内の千歳市に工場を建設中で、4月に試作ラインの稼働を控える。2027年の量産開始までに、5兆円規模の資金が必要とされる。政府はすでに研究開発費として最大9200億円の支援を決定。25年度予算案にも、出資額として1000億円を計上した。
民間からは、ラピダスにトヨタ自動車やソニーグループ、三菱UFJ銀行などがすでに計73億円を出資。ラピダスは、既存株主を含む民間企業から総額1000億円規模を調達し、設備投資などに充てたい考えだ。
金融機関では、三菱UFJ銀のほか、三井住友銀行、みずほ銀行、日本政策投資銀行も最大計250億円の出資を検討している。