胆振総合振興局は22日、2018年9月の胆振東部地震で森林被害を受けた厚真町吉野で、「震災復興祈念さくら植樹会2024」を開いた。同局の関俊一局長や宮坂尚市朗町長のほか、こども園つみき(井鳥佳織園長)の園児27人が参加して、エゾヤマザクラの苗木を19本植えた。
植樹会は、復興への思いや震災の風化を防ごうと22年度から行われ、今年で3回目。苗木を丁寧に植えた後、エゾシカの食害を防ぐネットを掛け、園児たちは土を踏み固めてサクラ並木の成長を願った。
参加した同園の斉藤花ちゃん(6)は「サクラが好きなので、植えることができて楽しかった」と笑顔を見せた。
関局長は「震災から6年が経過したが、森林再生には時間を要する。息の長い活動をすることが大事になる」と述べ、宮坂町長は「20年後の世代に受け継いでもらうよう時間をかけて丁寧に取り組んでいく」と話した。