土偶の魅力を語る譽田さん 白老町虎杖浜の庭園施設ナチュの森で開催されている企画展「冬の縄文にであう展」の制作協力図書「知られざる縄文ライフ」の著者、譽田(こんだ)亜紀子さんのトークショーが8日に開かれ、町民ら約30人が耳を傾けた。同展は化粧品販売ナチュラルサイエンス(東京)が施設内の「森の工舎」で昨年11月から開催しており、親子で縄文文化を学べる内容。
土偶の魅力にはまった「土偶女子」を自称する譽田さんは「北国の土偶を語る」と題して、同展でレプリカが展示されている国宝「中空土偶」について語った。土偶は主に妊婦や女性をかたどった粘土製の焼き物で、函館市南茅部地区で見つかった中空土偶は「フォルムや模様の細やかさなど造形がしっかりしている。焼き方や粘土の質など技術の高さがうかがえる」と述べた。また子どもの歯形の土偶なども紹介。用途は不明としながらも「母の子どもへの思いが感じられる」と話していた。
22日午前11時からは、登別市の学芸員、菅野修広さんや同展を企画したアトリエビヨンド(東京)の高秀章子さんら5人を迎えたトークショー「ナチュの森で縄文にであってどうだった?」を開催する。参加無料。会期は24日まで。