苫小牧ウトナイ中学校(石田憲一校長)は7日、1年生133人を対象に職業説明会を実施した。総合的な学習の一環で、さまざまな業種を知り、将来の仕事の選択肢を広げるのが狙い。暮らしの安全を守る苫小牧警察署、苫小牧市消防本部、苫小牧海上保安署のほか、市内の自動車整備、観光、幼稚園の計6業種の関係者を各教室に招き、生徒が話を聞いた。
苫小牧海保の教室では、海で流された人の救助や密漁者を摘発する業務について、署員4人がスライドも使って説明。「海はきれいな半面とても恐ろしい。日々命懸けの状態だが、人を助けたいという信念がわれわれにはある」と力を込めた。田中凜さん(13)は「自分の命の危険を恐れず他人を救うところがかっこよかった。どの業種も誇りを持って働いてると感じた」と目を輝かせた。
野口観光ホテルプロフェッショナル学院では、ベッドメーキングのほか、厨房(ちゅうぼう)での料理提供、フロント業務などを紹介。ホテルを快適に利用できる背景には多くのスタッフの働きがあることを学んだ。
生徒らは2年生になると学校外での職業体験に臨む。