駒沢大学(東京)の学生5人は19日、安平町早来大町のチーズ工房「プロセスグループ夢民舎」と共に「親子料理教室&チーズづくり体験」を早来学園まなびおで開催した。同大経済学部の吉田健太郎教授のゼミを専攻する学生たちで、安平町など自治体と関わりながら地域活性化をテーマの一つに研究を続けている。教室には町内外から9組23人の親子が参加し、町産食材を使った料理を楽しんだ。
メニューはリコッタチーズとパンケーキ。鍋にホエーを入れ、中火で煮た後、浮いたリコッタチーズをざるですくい取った。その後、町内の生産者から提供されたハチミツや卵、小麦粉、有機野菜を混ぜ、フライパンでパンケーキを焼き上げた。苫小牧市から親子4人で参加したウトナイ小学校4年の沢井唯月さん(10)は「自分で作った物を食べることで、料理する時に何が必要か分かった」と話した。
学生たちは、地元の事業者と連携した地域活性化の取り組みとして教室を企画。2023年にも同工房と実施している。今年は12月に企業関係者に向けた発表を行う予定。4年生の梅木琴子さん(22)は「安平町は人口規模が小さいけど、一人ひとりが町を良くしようとする個の力が強いイメージがある」と話し、「料理教室では、参加者が明るく楽しそうにしていて良かった」と喜んだ。