「国際理解」と「まちづくり×フードロス」をテーマにしたイベント「世界をつなぐ! みんなで作る未来のまち」が8日、苫小牧市表町のまちなか交流センター・ココトマで同時に開かれた。市内の小中学生延べ55人とその家族らがクラフト体験やワークショップを通じて、異文化や未来の苫小牧について考えた。
午前の異文化体験では、市の国際交流員(CIR)に教わりながら、米国のバレンタインカードや中国の春節の飾りとして知られる切り紙作りに挑戦。澄川小3年の箭内美咲さん(9)は「切り紙が破れやすくて大変だったが、いろんな国の文化を楽しめてよかった」と笑顔を見せた。国際協力機構(JICA)の協力で発展途上国に関するワークショップも行われた。
午後のまちづくりワークショップでは、中心市街地を模した巨大な立体地図の上に、廃棄される野菜を再利用してできたクレヨンやお菓子の空き箱、牛乳パックを使って作った喫茶店や展望台などを置き、それぞれが思い描く未来のまちを創造した。北光小5年の菅原颯斗君(11)は巨大ロボットや自然に配慮した住宅などを設置し、「大きいものがあると観光に来てくれた人が盛り上がると思う。苫小牧と言えばこれだ、という風になってほしい」と期待を膨らませた。
イベントを主催した市未来創造戦略室は「駅前でこれから再開発が始まる中、子どもたちが集まる仕掛けづくりを考えた。今後も子どもたちに参加してもらえるようなコンテンツを集められたら」と話していた。