王子製紙苫小牧工場は、24日まで開催中の千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつりに合わせ、千歳市水明郷の同社千歳第一発電所をライトアップしている。午後5時~同8時半に各所を発光ダイオード(LED)電球計約3万2000個で照らし、1910年操業開始の水力発電所をアピールしている。無人開放で、入場無料。
昨年から始めた取り組みで、同まつり期間中の限定。赤れんが造りの発電所や落差約130メートルある送水管、展望台に向かう並木道などにLED電球を設置。黄緑や赤、青などの配色で、雪景色に包まれた発電所を幻想的に照らす。今年は新たに操業時から使う水門をライトアップし、支笏湖ブルーに透き通る水路を際立たせている。
今年の開放に向けて駐車場入り口の樹木を枝払いし、にぎわい創出や観光資源としての活用にもつなげる考えで、同社事務部の中山隆マネジャーは「昨年は一定の来場はあったが、駐車場入り口の看板が目立たず、周知が足りなかった。地球に優しい歴史ある施設を多くの人に知ってもらいたい」と話している。
同発電所は、支笏湖温泉街に電力を供給し、同まつり会場にも電力を無償提供している。