胆振総合振興局と胆振地域林業担い手確保推進協議会は18日、厚真高校の1年生24人を対象に「林業現場体験バスツアー」を苫小牧市や厚真町で行った。
林業労働者の担い手を確保しようと、林業の魅力を高校生に伝える毎年恒例の事業。今年は厚真高校が対象で、胆振東部地震で被災した厚真町の被災木整理などで学びを深めた。
このうち苫小牧市あけぼの町の製材業ヨシダ(吉田良弘社長)では、吉田勝利専務の案内で製材工場内をくまなく見学。機械で丸太の皮をむいて製材にし、住宅や家具などの素材に生まれ変わる様子に見入った。
また、端材を細かく砕いて高さ約4メートルに山積みされた紙の原料チップに、生徒たちが登って感触などを確かめる場面も。吉田専務は「木を切って山を守り、切った木は捨てるところがない」とアピールした。
生徒たちは真剣なまなざしで説明に聞き入り、長尾結愛さん(16)は「普段使っている家具とかが、工夫や苦労をして作られていることが分かった。(林業に)興味を持つことができた」と話していた。