第77回秋季北海道高校野球大会は3日目の18日、札幌市の大和プレミストドーム(札幌ドーム)で2回戦が行われ、第1試合は前回優勝の北海が18年ぶり出場の函館中部を11―1の六回コールドで下した。
▽2回戦
北海11―1函館中部
17日
▽2回戦
クラーク記念国際2―0旭川実業、北星大付8―2札幌創成
―主戦寺田、チーム鼓舞
駒大苫左腕の寺田が2日目の17日、1回戦で士別翔雲・大橋との息詰まる主戦対決を制した。寺田はこの日公式戦初完投で被安打4、四死球3、失点1と好投した。
試合後、15もの奪三振に「三振数は意識せず、打たせて取る投球の延長線上で取れただけ」と淡々と語った。東京出身。常日頃から「チームが勝利できる投球をしろ」と主戦としての自覚を監督から求められていて「エースとして簡単に打たれちゃいけない。初回から3人で切って攻撃につなげたかった」と試合を振り返った。
攻撃でも三回に自ら左翼線二塁打を放ち、続く渡辺の犠飛でヘッドスライディング生還してチームを鼓舞した。貴重な先制得点で体現。佐々木監督は「寺田が粘り強く投げてくれた。諦めない気持ちが相手を上回ったと思う」と目を細めた。これからについて寺田は「5試合全部完投するつもりの勢いで投げ抜きたい」。全道制覇へ闘志をかき立てていた。