白老ふるさと昔話制作事業実行委員会(高山長基実行委員長)は15日、アイヌゆかりの昔話3話のアニメを収録したDVD50本と紙芝居20冊を白老町に寄贈した。11月中に町内の小中学校や幼稚園、保育園、図書館、町子育てふれあいセンターなどに届けられる。
昔話のアニメ化は、町制70周年記念として企画。「ふんべ山」「きつねのチャランケ」「金の声 銀の声」を制作し、9月には女優夏木マリさんの語りによってBS―TBS「むかしばなしの部屋~伝えたい日本昔話」の第67回で全国放送された。
高山実行委員長は「アイヌ文化の歴史や価値観を広く波及させたいと手掛けた」と語った。大塩町長も「町の歴史や文化を引き継ぐことも町の大切な役割の一つ」と実行委の活動に感謝した。
実行委は、20日に町中央公民館で予定されている町制施行70周年記念式典で「金の声 銀の声」を上映する。11月23日には民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験交流ホールで3作とも無料で(要事前予約)町民にお披露目する。実行委の思いに共感する団体の求めに応じ、無償でDVDや紙芝居のレンタルにも応じていくという。