胆振総合振興局と厚真町、安平町、むかわ町は12日、「2024年度いぶりからひろがるくらしのゼロカーボンフェア」を厚真町総合福祉センターで開いた。町内外から約80人が訪れ、国内のゼロカーボン関連企業6社が設置したブースの見学やセミナーの傍聴を通じ、脱炭素社会に理解を深めた。
会場内では、北海道電力(札幌市)や総合バルブメーカーのキッツ(東京)などが、ゼロカーボンに結び付く自社製品のPRブースを設置。道は北国の気候風土に適した北方型住宅をPRするチラシを用意した。
道や出展企業は、ゼロカーボンをはじめ、温室効果ガスの排出削減量などを国が認証するJクレジット、水素に関するセミナーを開催。参加者は、地球環境を維持するために進められている最新の取り組みについて見聞を広めた。
また、子ども対象に、資源循環について学べる粘土を使ったワークショップやソーラーパネルを使ったランタン作り体験も行った。ランタン作りでは、親子連れが制作を楽しみながら太陽光発電の仕組みなどを学んだ。
屋外では、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)を4台展示し、来場者が環境に優しいエコカーに興味深く見入っていた。同振興局のオリジナルキャラクター、いぶりONE―Jr●【9d74】(わんジュニア)や厚真町公式キャラクター、あつまるくんも駆け付け、ファンらと触れ合った。
安平町から親子2人で会場を訪れた早来学園2年生の竹田佳穂さん(8)は「ランタン作りはパーツを組み合わせるのが難しかった。電気について学べて良かった」と話す。
同フェアは23年に続いて2回目の開催。同振興局建築指導課は「北方型住宅や農業関係の脱炭素について、広く周知ができた」としている。