「運動しない」4割超す 35~39歳女性―スポーツ庁調査

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  • 2024年10月14日

  30、40代の女性が運動不足の傾向にあることが13日、スポーツ庁の体力・運動能力調査で分かった。35~39歳では「運動をしない」と回答した女性が4割を超えた。同庁は「働く世代、子育て世代を重点にスポーツ参加を促していく」としている。

  調査は1964年から毎年行われ、今回23年度調査は昨年5~10月に実施。6~79歳、約5万9000人の握力やシャトルランなどの記録を集計した。

  23年度を含む直近10年の結果を見ると、体力・運動能力は男女とも横ばいから低下傾向にあった。年代別では、6~19歳は、男子が低下傾向を示し、65~79歳は男女とも横ばい。20~64歳は全体的には横ばいだったが、40代女性で低下傾向が見られた。

  スポーツ実施率の調査では、20~40代の女性で「運動をしない」と回答した割合が高く、特に35~39歳は42・5%に上った。「週1日以上運動する」とした女性は30代で3割、40代で3~4割にとどまった。

  分析に当たった順天堂大大学院の内藤久士教授(運動生理学)は、30、40代女性について「何が影響しているのかは分からないが、子どもの時から運動に苦手意識を持っている世代と考えられる」と指摘した。

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