働く理由

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年10月11日

 少し前まで、60歳になると職場を退き、第二の人生を歩む人が多かった。苫小牧市長生大学の入学者や市高齢者福祉センターの利用者の対象が「60歳以上の市民」なのは、その名残だろう。

 今は65歳まで働く人が増え、その後も働き続ける人が多い。背景にあるのは、年金受給年齢の先延ばしや労働力の不足。国がてこ入れしたこともあって働く高齢者は増え続け、2023年の65歳以上の就労者は過去最多の914万人、就業率は25・2%となった。

 働く高齢者への理解と協力を広げるため、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構は10月を高年齢者就業支援月間と定め、各種の啓発活動を実施している。社会の流れは「生涯現役」になりつつあり、高齢者という概念や呼び方は近い将来、なくなるかもしれない。

 年を取っても働くという選択肢があることも、働く高齢者が増えたことも、いいことだ。ただ、働く理由が「生計が成り立たないので、やむを得ず」なら話は別。老後はつらく苦しいものとなり、高齢者はもちろん、若い世代も大変そうな高齢者を見て、未来に希望を持てなくなる。働く働かないにかかわらず、高齢者が自分らしく生きられる、明るい「人生100年時代」を迎えたい。(林)

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