米国人各世代のがん罹患(りかん)率を調べたところ、17種のがんについて若年層で高いことが分かったと、同国などの研究グループが発表した。
研究グループは、2000~19年に25~84歳で、34種のがんのいずれかと診断された2365万人超と、25種のがんのいずれかで死亡した約735万人のデータを収集。5年ごとに区切った出生世代ごとに、がん罹患率や死亡率を比較した。
その結果、若い世代ほど小腸、腎臓・腎盂(じんう)、膵臓(すいぞう)、大腸、卵巣、子宮体がんなど17種類のがんで罹患率が上昇していた。
研究グループは罹患率上昇の一因として、肥満の増加を指摘。「その他、座りがちな生活や睡眠パターンの変化などが考えられるが、さらなる研究が必要」としている。
(メディカルトリビューン=時事)