女性の妊娠前にパートナーの男性がB型肝炎ウイルス(HBV)に感染することと、出生児の先天性心疾患(CHD)リスクとの関連が示されたと、中国の研究グループが発表した。
妊娠前または妊娠中の女性のHBV感染と出生児のCHDとの関連は指摘されているが、男性については不明だった。
研究グループは、2010年1月~18年12月に同国の無料妊娠前検査を受け、その後1年以内に妊娠したHBV感染歴のない女性と夫304万7924組のデータを収集。妊娠前の夫のHBV感染と出生児のCHDとの関連を検討した。
夫婦の0・025%にCHDの子どもが生まれた。解析の結果、妻の妊娠前に夫が感染していなかった場合に比べ、感染していた場合、子のCHDリスクが40%高かった。
研究グループは、妊娠前の夫の感染が、精子や胎児の発育に影響した可能性を指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)