白老町議の水口光盛氏(52)が自身のブログに他者の記述を無断で引き写していた問題で、町議の政治倫理条例に基づく町議会政治倫理審査会の初会合が7日、町役場で開かれた。審査会の開催は2011年6月の条例施行後、初めて。審査の公正を期すため委員7人の氏名は非公表とし、調査事案の経緯と今後の対応を話し合った。
問題は8月15日、町民ら情報提供者2人が議会事務局を訪れ、無断の引き写しが疑われる15件の資料を提出したことで明らかになり、19日に水口氏本人が事務局で経過報告と謝罪を行った。同日、複数町議から同条例に基づく調査請求書が提出され、26日の議会運営委員会で政治倫理審査会の設置が決まった。
会合では、審査会の原則公開を決めたほか、次回を11月中にも開き、水口氏本人の弁明と質疑を行うこととした。年内にも処分についての結論を出したい考え。委員からは「議員だけでなく議会全体の情報発信の在り方も問われている」「条例制定が13年前と古く、現状に即した内容に改めることも検討しては」などの意見が出された。