資源再生

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年10月4日

 新米の便りを聞き街路の木々を見れば季節の歩みを実感する。本当ならむかわ町などでシシャモ漁が始まる頃だ。

 胆振、日高の漁業者は今季もシシャモ漁を見送った。6月に決断していたことが、先のむかわ町議会の定例会で報告された。2年連続だけに断腸の思いで決めたことは想像に難くない。かつて鵡川漁協は1991年から4年間、シシャモ漁を自主休漁した。87年に二百数十トンあった水揚げが90年に10トン台に急減したためだ。禁漁を経て97年には再び往時に迫る漁獲を上げ、その後は2010年まで100~200トンで増減を繰り返した。

 しかし近年の不漁ははるかに深刻だ。20年の漁獲量は3トン、21年は1・4トン、22年は64キロで早々に漁を切り上げた。

 町は昨年、資源再生に向けた調査研究会を発足させた。漁業者、行政、研究機関などが参加し、海水温のモニタリング調査に取り組んでいるという。海水温以外にも河川環境の変化など複合的な要因が重なっている可能性もある。原因の一端が明らかになれば効果的な対策の検討も可能になる。改めてシシャモの産卵と稚魚の成長に適した河川環境の在り方と現状を検証する必要もあろう。二つの川のアイヌ伝説の魚と地域経済を守るために地元の取り組みを見守りたい。(司)

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