前回はおいしいものについてお話しました。現在北海道ではこれがたくさんある季節なので、今回もおいしいものについてお話していきます。
皆さんはクリームスイカの「金色羅皇(こんじきらおう)」という品種をご存じでしょうか。このスイカは常時糖度が15度以上あります。2021年に奈良県の種苗メーカーで作られた新しい品種で、これを北海道の富良野市で育んでいます。専門メーカーの技術で作られた品種と北海道ならではの昼夜の寒暖差が生んだ、まさに「神様の食べ物」です。最初に口にした時はあまりの甘さにせきが出ました。
ただこのスイカ、難点がありまして、まだまだ生産量が少ないのでなかなか手に入らず、値段もそれなりです。海の駅ぷらっとみなと市場にある青果店「moco」だと入るでしょうか。ご興味のある方は事前に店舗に相談してみるとよいでしょう。
さて今回はもう一つ、「三木田コーン」をご紹介します。空知管内長沼町にある「株式会社三木田」という農家で育んでいるもので、これはトウモロコシなのに糖度が18度あります。最も良い時期はこれが25度まで上がります。スイカやメロン並みの糖度で、甘くておいしい品種の「ゴールドラッシュ」です。私はこれを食べてから「ホワイトコーン」への興味が薄れました。これも「moco」で扱っています。
私は61年間、うまいものを探してきました。ご紹介したのは、ぷらっとみなと市場で出合った、これ以上のものはないと思われる品物です。
(海の駅ぷらっとみなと市場元事務局長・苫小牧)