女子軟式野球チーム、苫小牧ガイラルディアが10日に東京都江戸川区で開幕する第35回全日本女子軟式野球選手権大会に出場する。ガイラルディアは2回戦から登場し、シースターズジャパン(大阪)―ヴィランズ(東京)の勝者と対戦する。前回大会3位を超える上位進出を目指そうとナインは士気を高めている。
ガイラルディアは昨秋の道秋季大会で5位に甘んじたが、6月の春季大会で3位に食い込み、代表権を獲得。上位チームの辞退もあり、一般カテゴリーでは道内唯一の参戦となる。
全国大会は、各地区の予選を勝ち上がった24チームによるトーナメント。大滝裕生雄監督は「初戦を順当に勝てば、準々決勝で昨年優勝の千葉マリンスターズとの対戦になるだろう」とし、一つのヤマ場とみる。また「今年も暑さとの戦いになる」と腹をくくる。準決勝まで勝ち上がった昨年は熱中症などで体調を崩す選手が続出。今年は昨年より少人数の15人で東京に乗り込むため、総力戦が予想される。
一方で、投手陣の一角を担う高校1年生の瀬田川咲葉、春季大会で本塁打を放つなど活躍した新人の長谷川結乃ら中高生の飛躍など好材料も多い。中学1年生ながら4番を任される長谷川は「年上の先輩、球の速い人、打つ人とたくさんいるが、自分の課題を見つけてその人たちからいいところを盗みたい」と一般カテゴリーでの全国大会を心待ちにしながら、「4番目の打者として自分のできることでチームに貢献できたら」と意気込む。