白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)は10~18日、歌や踊り、ワークショップ(WS)を盛り込んだ特別イベント「夏休みはウポポイ!」を開催する。アイヌ民族の食文化や芸能に触れる「ポロトコタンの夜」や伝統芸能「イノミ」の上演などを繰り広げる。
「ポロトコタンの夜」は10、17日の各日午後5時半から伝統的コタンのステージで開催。サッチェプ(干したサケ)を試食しながらポロトコタンで受け継がれてきた芸能を楽しめる。「イノミ」の上演は12日午後4時半から体験交流ホールで行い、イヨマンテ(クマの霊送り儀礼)の精神を紹介する。
このほか10~12日の午後1時と同3時からチキサニ広場で「いっしょにうたおう! おどろう!」を開く。参加希望者全員に衣装(はんてん)を無償で貸し出し、ツルの羽の動きをまねて踊る。11日はウポポイ公式PRキャラクターの「トゥレッポん」も参加する。
施設内各所では、樹皮から糸よりをしたり、端切れを使った箱やムックリ(口琴)を作ったり、イユタ(きねつき)を体験してシト(団子)を作るWSを行う。帯広や浦河のアイヌ文化保存会による舞踊もある。
広報課の担当者は「さまざまなアイヌ文化に触れて感じて楽しみ、特別な夏の思い出を家族でつくって」と呼び掛ける。営業時間は午前9時~午後8時。