白老町萩野地区の小学生が防災について学ぶ「はぎっ子げん気宿(やど)」が3、4両日、萩野公民館を拠点に行われた。萩野小学校の4~6年生15人が、同館で寝食を共にしながら、避難訓練や消火体験を地域住民とともに体験した。
萩野北吉原青少年育成連絡協議会が主催。町教育委員会と町青少年育成町民の会が共催し、団体関係者や町民有志らでつくる同宿実行委員会が主管した。
初日は白老消防署に出向き、スモークからの避難訓練と消火を想定した放水体験を行った。夜は同公民館の敷地内でファイアストームを行い、調理、宿泊体験を楽しんだ。2日目はパークゴルフなどの軽スポーツで交流した。
昨年も参加した6年の佐々木鴻さん(12)は「いつ起きるか分からない(火事などの)災害に冷静に対応するには、日ごろから訓練して備えることが大事だと思った」と話していた。
げん気宿は、「地域の子どもは地域で育てる」意識を地域で高め合おうと、2008年に通学合宿として始まった。コロナ禍で22年まで4年間中止し、昨年、3泊4日から1泊2日の内容に再編して再開した。