「参加」から「参画」へ

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2024年8月7日
「参加」から「参画」へ

  苫小牧市内で2~4日に開かれた一大イベント「とまこまい港まつり」を取材した。市民おどりパレードや花火大会、5年ぶりに復活したマーチングフェスティバル、ポートカーニバルの撮影などに多くの時間を割いた。

   それぞれで地元企業をはじめ、多くの市民が関わり、汗を流していた。過程を取材したわけではないが、活性化に一役買おうと工夫を凝らして準備を進めてきた人たちが多くの形で携わっていることを実感。同時に、自らの関わり方を振り返ると、ずっとプライベートを目的とした「お客さん」、いわゆる「参加」だったと感じた。

   以前、別の取材先で行事や活動を通じて「参加から『参画』する姿勢が出てくることを期待している」という言葉を思い出した。参画とは、集まりが形成される段階から加わり、責任を持ってさまざまなことを決定する―こと。今回が参画の第一歩になったとは言えないが、「参加から参画へ」を考えるきっかけになったことは確かだ。(石)

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