苫小牧市新中野町から移転して10年、開業から通算25年になる人気店。オーナーシェフの中里隆徳さん(59)は室蘭市出身。苫小牧のホテルでフレンチの腕を磨いた、この道45年のベテラン。地産地消と旬の味覚を大切に考え、厳選した素材で創作する。
お薦めの一品は「エゾシカのロースト」(1800円)。オーブンでじっくり焼いたロース肉を、5日かけて作ったフォンドボーにバルサミコ酢を加えたオリジナルソースの上に載せて提供。アスパラと野菜のサラダにトリュフ入りマッシュポテトも添えられ、ビーツで作ったドレッシングで食す。
ジビエ料理は迅速で適切な処理が求められる。「料理人の腕の見せどころです」と中里さん。
19~25日に恒例のビアガーデン(午後5時スタート)を開催する。今夏は東京の焼き肉店に提供している、なか里特製「エゾシカジンギスカン」を苫小牧で初めてお披露目する。「例年、混雑するため事前にご予約を」と中里さん。
同店に20年通う東京都港区の男性会社役員(59)は「創造性と味、価格はもちろん、店主の親しみやすさが魅力」という。
苫小牧市音羽町2の9の18。営業時間は午後5時~同9時30分(ラストオーダー30分前)。日曜定休。前日までの予約可。カウンター6席を含め40席。駐車場15台。電話0144(36)6100。