仙台藩白老元陣屋資料館(白老町陣屋町)の友の会のボランティア会員で白老東高校生の2人が23日、東京都多摩市から来館した私立多摩大学附属聖ケ丘中学高校の中学2、3年生31人に同館のガイドとして館内資料を解説した。
中学生は探究学習の一環で、22~24日に北海道を訪れ、有珠山の災害遺構などを巡り、道内の環境、歴史、文化、共生などを学んだ。
ガイドは3年の堀部京華さん(17)と小澤清陽さん(16)が務め、それぞれ展示史料を基に、北方警備のために仙台藩士が白老で駐屯し、陣屋を築いたことや江戸幕末期の動乱の影響で撤退を余儀なくされた歴史などを説明した。
同世代へのガイドは昨年6月にも愛知県の高校生にしており、堀部さんは「中学生なので、できるだけ分かりやすく解説した。資料を見ずに解説できたので自信が付いた」と手応えを語った。聖ケ丘中3年の播田蒼人(はりた・あおと)さん(14)は「白老の歴史への理解が深まった。アイヌの人たちとの交流を大切にしてきた仙台藩士にも興味が湧いた」と話していた。