時計が示す実際の時間「絶対時刻」よりも、個人の体内時計に合わせて食事をした方が体重を減らす効果が大きい可能性があると、東京医科大などの研究グループが発表した。
研究グループは、2015~18年にトレーニングジムで週2回の運動指導と食事指導を受け、体重や体脂肪率、就寝・起床時刻、食事の内容と時刻を記録した964人のデータを分析。1日(24時間)を絶対時刻と朝型や夜型など個人の体内時計に応じた「主観的な時刻」でそれぞれ八つのグループに分け、食事の時刻が体重や体脂肪に及ぼす影響を調べた。
性別や年齢などを調整した分析の結果、絶対時刻よりも主観的な時刻に食事のタイミングを合わせた方が、体重や体脂肪の変動に与える影響が大きかった。特に、主観的な時刻に基づく夕方の炭水化物摂取と、夜の脂肪摂取が体脂肪の増加に影響を及ぼすことが分かった。
(メディカルトリビューン=時事)