白老町教育委員会主催「プロフェッショナル講演会」が18日、町萩野の白翔中学校で開かれ、町出身で東京の映像製作会社に勤める中谷公祐さん(32)が「白老生まれの誇りと可能性」の演題で講演した。全校生徒102人や教職員が聴き入り、中谷さんは「挑戦を楽しんで」と呼び掛けた。
中谷さんは、白老で過ごした少年時代や東京の映像製作会社で手掛けた広告映像などをスクリーンに映しながら自己紹介した。
講演では上京後の東京学芸大学時代を振り返り「(東京の人に)白老を『しらおい』と読める人は少なく、サケや鹿やキツネは当たり前の動物じゃなかった。自分も(東京では)希少で特別な存在と思い、わくわくした」と強調。その上で「自分らしさが分からなくなったら『白老に生まれた時点でスーパーレアだから』と、自分に誇りと可能性を感じて」とエールを送った。
生徒会長で3年の浅井蓮斗さん(14)は「好きなことを見つけて仕事にするために勉強し、夢に近づこうと思った」と話した。