白老町と白老町教育委員会は8月2日から、町民の健康寿命延伸を目的に、シニア向け無料運動教室「元気まち健康キャラバン」を町内12施設を会場に開始する。主な対象を60歳以上とし、専門職の指導を受けながら、体をほぐしたり筋力を付けたりする運動を1時間程度できる場。町の担当者は「体を動かす習慣を身に付けて」と参加を呼び掛けており、スタートに先駆け、26日まで6日間、体験会を実施している。
教室は、スポーツ庁の補助を活用した「白老町運動・スポーツ習慣化促進事業」の一環。町と昨年8月に包括連携協定を締結した札幌市の総合型地域スポーツクラブ「サフィルヴァ」が事業を受託して進める。
8月2日以降、虎杖浜生活館、北吉原ふれあいプラザ、石山萩の里町内会館などで、それぞれ2週間に1回ペースで開催。開始時間は施設ごとに違い、午前9時、同11時、午後1時からの所がある。
各会場では、健康運動実践指導者などの専門資格を持つ同クラブの深見悠太さん(24)と川口快生さん(24)が、体を柔軟にするストレッチや、体幹、股関節、手足関節などを鍛える軽い筋力トレーニングを指導する。当日直接、無料で参加でき、タオルは持参する(会場により上靴も持参)。
初回に体組成や筋力量、握力、前屈の深さなどを計測し、その後も3カ月に1回ほどのペースで計測を続け、運動効果を数値で確認できるようにする。
転倒を防ぐ平衡感覚などの維持には運動を続けることが重要で、事業は今年度以降も継続し、町民に運動習慣の定着化を図る考え。
町教委生涯学習課の担当者は「脚力が弱まって外出できなくなると、社会とのつながりが遮断され、老化が一気に進みやすい」と指摘。「お出掛けの際は『一緒に体を動かそう』と外出に消極的な人も誘い、できるだけ多くの方に参加してもらいたい」と呼び掛けている。
体験会は17日に始め、今後、22日(1)午前9時(2)午前11時から町総合保健福祉センターで、24~26日の各日午前11時から白老コミュニティセンターで開く。定員はそれぞれ30人ほど。
問い合わせは町教委生涯学習課 電話0144(85)2020。