社会福祉法人白老宏友会の生活介護事業所「愛泉園」(白老町竹浦344)は12日から25日まで、隣接する薬草園で栽培している果実カシスの収穫体験を実施する。期間中、先着100人にカシスの苗木を1本進呈する。
カシスは、カシスソーダなどの飲料品名で知られる濃い紫色の丸い果実。木は高さ1・5メートルほどに成長し、直径1センチほどの実が鈴なりに実る。芳醇(ほうじゅん)な甘味と爽やかな酸味が特徴で、国内では青森県での作付けが有名。
収穫体験は、おいしさを知ってもらい、ジャムなどにして楽しんでもらうのが狙い。入場料金は小学生以上300円で、幼児は無料。午前9時~午後3時に随時受け付け、持ち帰り価格は100グラム150円。事前に収穫したパック詰めは100グラム180円。
昨年、3日間実施したところ、50人が参加して好評を博した。このため今年は2週間の実施を決めたという。
同園の担当者は「将来はカシスを白老の特産品の一つになるようにしたい。地元や近郊の人にカシスのおいしさを知ってもらう機会になれば」と話す。
同園は1984年に知的障害者入所更生施設として開設され、96年に隣接する河川敷に薬草園を整備した。カシスの栽培は2019年に始め、現在は敷地内に1000本を植栽する。昨年は300キロを収穫したが、今年は高温続きの天候の影響で全国的に不作で、100キロを見込んでいる。
問い合わせは同園 電話0144(87)3800。
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