白老町は3日、町内を運行する3種類の公共交通バスの利用法を学ぶ「町地域公共交通の乗り方教室・勉強会」を町総合保健福祉センターで開いた。今年で3年目の取り組み。町民25人が地域を巡回するバスの乗り継ぎ方法を座学と乗車体験で学んだ。
公共交通バスは、地域循環バス「元気号」、市街地を中心に巡回する交流促進バス「ぐるぽん」、予約に応じて自宅前などで乗降可能なデマンドバス「カムイ号」。
町は地域公共交通ガイドブックを全戸配布し、乗り方、乗り継ぎ方を解説している。利用促進に向け定期券、回数券も発行しているが、乗り継ぎなどを難しく感じる町民がいるため、「乗り方教室」を2022年から毎年開いている。
同教室では、同交通ガイドブックの制作を担当した日本データーサービスの日影永奈さんが講話。目的地に合わせて、利用するバスの種類と発着時刻を事前にガイドブックで確認し「自分自身のマイ時刻表を作り、バスの活用を」と呼び掛けた。
この後、同センターから本町のスーパー前のバス停まで、「ぐるぽん」に乗車して移動。さらにスーパー前のバス停で発着する「元気号」に乗り、同センターに戻る乗り継ぎを体験した。
北吉原の70代女性は「運転免許証返納前にバスを使いこなせるようになることが大切。(乗り継ぎ体験で)今後は虎杖浜など遠い場所まで行く体験もしてみたい」と希望した。町政策推進課の担当者は「今後も定期的に開催し、地域公共交通をうまく活用してもらえるようにしたい」と話した。