▽…今季限りで第一線を退く意向の寺田が、2010年以来15年ぶりに布勢スプリントの100メートル障害を制した。共に12秒台の自己記録を持つ田中(富士通)、清山(いちご)に挟まれた決勝。好スタートで飛び出し、激しく競り合いながらも僅差で競り勝つと、両手を広げて跳びはねた。
追い風参考記録ながら、自己記録を上回る12秒85。3人が12秒8台のハイレベルなレースで勝ち切り、「惑わされずに自分の刻みたいリズムでいけた。1番を取れたのは大きい。公認でもたぶん走れる」と自信を深めた様子だった。
2009年の第1回大会から2連覇を果たした思い出深い大会。「1回目からお世話になっている。私はもう化石みたいな感じ」。そうおどけつつ、「少しでも恩返しができていたらいいな」と感謝の思いを込めて話した。