大規模農家らで構成する日本農業法人協会は、主食用米を生産する会員を対象に実施したアンケート調査の結果を発表した。それによると、2025年産米の小売価格は72・3%が「上昇する」と回答。26年産は一転して「下落する」が41・0%と、「上昇」の22・9%を上回った。
5月30日に記者会見した斎藤一志会長は26年産について、安価な輸入米に需要が奪われる上、国産米の増産で供給が過剰になり、「価格が暴落して経営が成り立たなくなる」と懸念を示した。
現在流通している24年産の価格については、53・7%が「高過ぎる価格で流通している」と回答。24年産の生産者価格は、60キロ当たり「2万1円~2万5000円」が最多の45・2%。23年産に比べ、「5001~1万円上昇」が38・3%で最多で、「1万5001~2万円上昇」も5・0%あった。
今後の不安を尋ねる問いには、「建築単価や機械の単価が高過ぎる」「人手不足」「生産過剰による価格暴落」などが上位に並んだ。
アンケートは12~19日、インターネットを通じて実施し、188社から回答を得た。