胆振東部地震からの復興と防災を考える「むかわ町復興応援フェスタ兼第2回防災とメディア研究会」(同実行委員会など主催)が8月30日午前10時から、同町の四季の館で開かれる。次世代半導体製造ラピダス(東京)の小池淳義社長が基調講演を行うほか、防災や情報通信、地域の連携について学ぶ機会とする。講演や報告は事前申し込みなしで出席でき、実行委は町内外に多くの参加を呼び掛けている。
同館たんぽぽホールで午前10時15分から、2010年にノーベル化学賞を受賞した北海道大学名誉教授の鈴木章氏の「人の命を守ること~次代へつなぐ」と題するビデオメッセージを放映。小池社長は同10時35分から、「北海道半導体王国への挑戦」をテーマに講演する。午後1時40分からは、鵡川中学校の3年生が防災学習の取り組みについて実践発表などを行う。
展示ブースでは防災用品や災害時の自治体支援機材を並べ、同館駐車場では自衛隊車両の展示やキッチンカーの出店も予定している。
同フェスタは22年から、町民有志やNPO法人、民間事業者などによる実行委が、町民向けの講演会や災害時に役立つ用具の展示などを行ってきた。防災とメディア研究会は昨年9月に札幌市で行われ、竹中喜之町長が来場者約100人の前で講演。関係者から町での開催を希望する声が上がっていた。
町は全国の自治体やメディア関係者らが集まる同研究会と、同フェスタの合同開催を打診し、両実行委と町、町教育委員会の4者共催によるイベントの実施が決まった。竹中町長は「地元住民の主体的な活動に外部からの支援を受け、地域の復興をみんなが理解する場にしたい」と意欲を見せている。