苫小牧総合経済高校(島瀬展成校長)の流通経済科と苫小牧市糸井の菓子・パン製造販売三星のコラボ商品開発に向けて5月30日、生徒を対象としたガイダンスが同校で開かれた。新作パンの開発に取り組む同科の3年生36人が、心構えや基礎知識について、同社企画広報課の佐藤巧係長から学んだ。
同科と同社は2008年3月に「白いハスカップリン」を商品化して以来、定期的にコラボ商品を開発している。今年度は11月と来年1月に新作のパンを発売する予定。
ガイダンスで佐藤係長は、2017年3月に発売した「ハスカップシナモンロール」、23年11月に販売した「フロラっこベリー」など、同科との歴代コラボ商品を紹介。「販売対象に何をいくらで買ってもらうのか、しっかり想定して商品開発をしてほしい」と心構えを伝えた。ネーミング設定では「生らサブレ」など方言を取り入れて北海道を連想させることで、おやつだけでなく、お土産としても購入されやすくなるなど極意を伝えた。
今年度開発するパンは、ハスカップジャムやサツマイモペーストを使うよう依頼。生徒たちは夏までにそれぞれアイデアをまとめ、審査を経て本格的な開発に取り組む。新作パンは、店舗設備や衛生上の制約で、具材を挟んだり揚げたりはできず、限られた条件で生み出すことになる。
菅原花音さん(17)は「サツマイモをクリームに混ぜ込んだらおいしいのでは思った。いろんな人の話や過去の商品を参考にして、これまでにない商品を開発したい」と意欲を語った。