苫小牧市の新開明野元町町内会館を学習拠点とする、不登校の子どものための「ガクノバスクール」はこのほど、初めての〝校外学習〟として、緑ケ丘公園(市清水町)までの遠足を行った。小学生2人が参加し、青空の下で弁当を食べて「おいしいね」と笑みを浮かべていた。
「ガクノバ」は5月初旬、市内在住の元小学校教員、田坂卓也さんが立ち上げた。同会館で週2回、遊び、運動、体験などの時間を設けて活動している。子どもを主体にした学習を幅広く展開していく方針で、遠足も行き先や公園でしてみたいことを児童らと話し合って決めたという。
出発地の同会館から緑ケ丘公園までは13キロほど距離があり、児童らは約2時間掛けて公園に到着。疲れを見せずに元気いっぱいに遊具で遊び、昼食時間には弁当を頬張りながら、次にみんなでしたいことを話し合った。
田坂さんは「不登校でも学びを諦めずに済むよう、これからもさまざまな取り組みを重ねたい」と話した。