総務省が6日発表した4月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は32万5717円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0・1%減少した。マイナスは2カ月ぶり。食料が8カ月ぶりに増加した一方、洋服や家庭用耐久財が低迷した。
食料は0・3%増だった。レタスやトマトなどの価格上昇が落ち着き、野菜・海藻は1・5%増。2023年4月以来、2年ぶりにプラスに転じた。コメは1・5%増と3カ月ぶりに増加。購入世帯の割合や購入数量が微増したことが寄与した。外食も増加傾向が続いた。
被服および履物は2・1%減。洋服は5・8%減。気温が低く、夏用衣類の需要が伸びなかったとみられる。家具・家事用品は0・4%マイナス。エアコンや洗濯機、電子レンジなど家庭用耐久財が6・8%減少した。さらに、諸雑費や仕送り金を含むその他の消費支出が8・6%マイナスとなったことが全体を押し下げた。
このほか、教養娯楽は7・9%増。パック旅行費が伸び、パソコンの買い替えも進んだという。