札幌市を拠点に活動するアーティスト、温室Aさん（本名非公開）による初の絵本原画展が16日まで、苫小牧市山手町の飲食店たなかのぴざやで開かれている。オリジナルキャラクター「ピッギャ」が仲間たちと菓子作りを楽しむストーリーで全40ページ。入場無料。

　ピッギャは温室Aさんが考案したキャラクター。鳥のようなくちばしと耳のような突起物がある不思議な生き物で、これまでもイラストを並べた個展を同店で開催。作品に登場する仲間が増えたことから、今回初めて絵本を制作し、原画展を企画したという。

　抽選会でたくさんのリンゴを手に入れたピッギャが、個性豊かな仲間たちと一緒にアップルパイを作るという内容。パソコンで描いた線画に色鉛筆で着色し、淡く柔らかな印象の挿絵と、キャラクター同士のユーモアあふれるやりとり、心温まるストーリーが特徴の作品だ。

　温室Aさんは「絵本制作は初めてだったので大変さもあった。ぜひ、楽しんでもらえれば」と話す。会場では絵本も1600円で販売している。

　展示時間は午前11時半～午後9時半。水曜定休。