ホンダが、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)への出資を検討していることが10日、分かった。出資額など詳細は今後詰める。自動運転システムなどに使われる次世代半導体を日本国内で調達することで、供給網をより強固にしたい狙いがあるとみられる。
ラピダスにはトヨタ自動車やソニーグループなどが既に出資している。ラピダスは既存株主や金融機関などに出資を要請しており、ホンダの出資が実現すれば民間からの資金調達や顧客の確保にも弾みがつきそうだ。
ラピダスは千歳市の工場で、2027年に回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体の量産を始める計画。政府のラピダスへの支援は最大1兆7000億円超に上るが、量産開始までには計5兆円規模の資金が必要とされており、民間資金の調達が課題となっていた。