小泉進次郎農林水産相は13日、コメの作柄を示す作況指数や収穫量調査などの統計について、「見直しを進めなければいけないという前提で作業を進めている」と述べた。農水省は2024年産米の作況を平年並みとしてきたが、コメの価格は高止まりし、統計が実態と乖離(かいり)しているとの批判は根強い。
農水省内で記者団に語った。小泉氏は「農水省の出すデータ、統計に対しての信頼感が上がらなければ、今後の政策に対する信頼も生まれない」と指摘、抜本的見直しが必要との認識を示した。
店頭で極端な品薄に陥った昨夏の「令和のコメ騒動」以来、コメの価格は高騰したが、農水省は新米が出回れば事態は落ち着くとの説明を繰り返した。統計上、24年産米の全国の作況指数(平年=100)は101と平年並みで、主食用の収穫量も前年産に比べ18・2万トン増加すると見込まれていたが、価格は今も前年の2倍ほどに高止まりしたままだ。
小泉氏は見直し時期については明言しなかった。自民党のある農林族議員は、「作況指数の調べ方は変えなくてはいけない。今のやり方は時代遅れだ」と話した。