道都・札幌の初夏を彩った「第34回YOSAKOIソーラン祭り」(札幌市、同祭り組織委員会など主催)の観客動員数は前回比1000人増の211万人となり、2年連続で210万人を超えた。主管する同祭り実行委員会が発表した。コロナ禍前の2019年(211万1000人)の水準まで回復した。
YOSAKOIは1992年に参加10チーム、観客動員数20万人で祭りがスタート。01年には過去最多となる408チームが参加した。30年以上の歴史を刻み、経済波及効果も246億円(北海道二十一世紀総合研究所の16年の調べ)に上り、本道を代表する初夏のイベントに成長している。
コロナ禍の影響を受けて20、21年と2年連続で事実上中止となり、22年に感染対策を徹底して3年ぶりに復活した。コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した23年から、通常開催の形に戻っている。
今年のYOSAKOIは今月4~8日の5日間、大通公園をメイン会場に昨年より2会場多い札幌市内17会場で開催した。期間中の前半は気温が低い日が続いたが、後半の週末は気温が上昇。大通公園に設置された「北のふーどパーク」は大にぎわいとなったほか、観客が飛び入りで参加できる「ワオドリスクエア」が6年ぶりに復活して、家族連れなどに人気を集めた。
実行委は正式な参加チーム数も発表。札幌市内65チーム、札幌を除く道内67チーム、道外69チーム、海外1チームなど計270チームが出場し、前年(256チーム) を14チーム上回った。参加した踊り手は、約2万7000人だった。