ここ数年、まちのために「自分に何かできないか」と考え、行動に移す高校生を取材する機会が増えた。
先日も、学校でも職場でも家でもない「第三の居場所」づくりを目指す高校生グループの活動を取材した。生徒の中に入って取材をしていると、記者も若返ったような気持ちに。それと同時に、ただひたすら怠惰な高校生や大学生時代を過ごしたことを思い出し、恥ずかしくなった。
それにしても、若い人と話していると、本当に勉強になることばかりだ。第三の居場所づくりに取り組む伊藤紗矢香さん(17)からは、デジタルネーティブ世代の価値観の多様さを教えてもらった。「お互いに『何だっていいじゃん』と思い合っていれば、差別や偏見はなくなると思う」という伊藤さんの言葉には、知らず知らずのうちに固定観念にとらわれていた自分に気付かされた。
「今どきの若者」の皆さん。これからもおばさん記者に、いろいろなことを教えてください!(百)