ドリップまたはインスタントコーヒーを1日1杯以上飲む人は、食べる速度にかかわらずメタボリックシンドローム(メタボ)のリスクが低かったと、京都府立医科大の研究グループが発表した。
早食いはメタボの一因となる。研究グループは、2013~17年に生活習慣病に関するアンケートに回答した京都府在住の3881人(平均年齢57.5歳、女性64.4%、メタボ15.3%、早食い35.9%)のデータを解析。1日のコーヒー摂取量および食事速度とメタボとの関連を調べた。
その結果、ドリップまたはインスタントコーヒー摂取量が1杯未満の場合、食事速度が速い人に比べ、遅い人はメタボリスクが低かった。1杯以上の場合は、食事速度に関係なくリスクが低く、「早食いによって起きるメタボの予防に役立つ可能性」(研究グループ)が示された。一方、缶・ペットボトル・紙パックのいずれかに入ったコーヒーでは、1杯以上摂取する女性でリスクが高かった。
(メディカルトリビューン=時事)