郵便屋さん

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  • 2024年6月19日
郵便屋さん

 子どもの頃、話し掛けたり、掛けられたりする間柄の大人は、親類のおじやおばを除けば身近にはほんの数人しかいなかった。山村の子はそんな環境で安全を学んだ。1963年に東京で「吉展ちゃん誘拐殺人事件」が起きた。もう中学生だったが心得は変わらなかった。知らない人には注意。今もそれが自分や家族を守る最大の知恵。電話やメールを使った新手の犯罪が増える時代でも基本だ。

 自分の中で、信頼できる大人の上位には「郵便屋さん」がいた。暑い夏に、のぼせたのか鼻血が出て止まらなくなり、道路脇に座って困っていた時に赤い自転車を止めて「どうした?」と声を掛けてくれたのは、頬にニキビの跡が目立つ、若い郵便屋さんだった。「鼻血を出るだけ出したら死んじゃうぞ」と、立って上を向かせ、手で首の後ろをトントンと軽くたたいてくれた。命の恩人なのだ。

 手紙やはがきの郵便料金が10月1日、値上げされる。消費税の増税時を除き1994以来30年ぶりとか。手紙は84円から110円に、はがきは63円から85円になる。郵便事業全体の収益改善、人件費上昇への対処が狙いだ。電子メールの普及などで郵便物が減少したのも経営悪化の要因だという。値上げの嵐が続く。節約と安全。もう一度、見直したい。(水)

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