白老町議会は18日、定例会6月会議を開き、一般質問を行った。町は町立国民健康保険病院の理事職の登用を今年度は見送る一方、経営改善は当面、医療コンサルティングを手掛ける企業に委託して進める考えを明らかにした。
田上治彦氏(みらい)に答えた。
町は、町立国保病院改革の一環で当初4月に採用を予定していた理事職の配置が遅れている理由を「幅広い行政経験と公立病院での事務長経験を持った人を探したが、適任者が見つからなかった」と説明。今年度は登用を見送り、経営改善については医療コンサルと契約し、職員の意識改革などで助言を得たり、財務管理などを依頼したりする考えを示した。大塩英男町長は「(医療コンサルが担うのは)あくまでも助言、支援。今後も理事職設置に取り組む」と述べた。
理事職は、病院全体を把握し、経営面や医療職を含むスタッフと事務局のつなぎ役。大黒克已副町長は人選の難航について「責任の重さ、他の市町村から白老に来ていただく難しさから採用に至っていない」と語った。
会期は21日まで。19日も一般質問を続行する。